何年か前、ラジオのフランス語講座3〜4回分をテープに録音して車の中でエンドレスに聞いていたことがあって、フランス語は全然頭に入らなかったけどその中の逸話はすっかり覚えてしまったという様な悲しい出来事があったんですが(笑)、その中で「ビュリダンのロバ」というのがありました。
飢えと渇きで苦しむロバの両側に等距離で水とエサを置いた場合、ロバはどちらかを選択することが出来ずにその場を動けず餓死してしまう…という例え話で、ビュリダンという人が作った話なんだそうですが、後日出会った例のヴィヨンの詩の中で
ビュリダンを
嚢に封じ セエヌ河に
投ぜよと 命じたまひし 女王。
と詠まれているのも同一人物だそうです。
ちなみに、この女王とはルイ10世の妃マルグリット・ド・ブルゴーニュのことで、セーヌ河畔の通称「ネールの塔」で、夫の不在時に学生や騎士たちを連れ込み、不貞をはたらくようになった(参照:Wikipedia)のだそうで、証拠隠滅のために事後は袋に入れてセーヌ川に投げ込んだ(←おいおい)という訳なんだそうですが、若き日のビュリダンは機転を利かせて一命を取りとめた・・・というおとぎ話の様なお話は、映画や戯曲にもなっているそうです。
映画のワンシーンより↓ (詩を書いたときのヴィヨンの「去年の雪」のイメージはこんな感じなじゃないかな…ということで。左の男性がビュリダン(だと思う))
完全に話は脱線しそうなんですが、
そんな感じで、このビュリダンには若干親しみがある訳なんですが(笑)、最近はビュリダン本人よりもロバの方に共感しています(笑)という様な、これまた、どうでも良いお話です。
とりあえず、どっちかに動こうよ。という・・・
証拠隠滅(笑)
共感しました(笑)
♪朋ちゃん
証拠隠滅・・・セーヌ川と博多湾は気をつけた方が良さそうです(笑)
共感というより、今まさにロバです(笑)
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