モーツァルト k.331

工房で作業をしていると、隣の教室からレッスンのピアノの音が聞こえてきます。

いつもだいたい似た様な曲をヘビー・ローテーションで聞き流しているのですが(笑)、昨日の夜、なぜかとても耳に残った曲があって、レッスンが終わった後で「これって、なんやったっけ?」と先生に聞くと、モーツァルトのk.331(の冒頭を簡単にしたバージョン)でした。

k.331といえば3楽章の「トルコ行進曲」が有名で、ボクがピアノを習い始めた頃にT先生が「トルコ行進曲」の「かなしさ」を教えてくれて、それがハイドシェックのモーツァルトや小林秀雄の「疾走するかなしみ」に共鳴する大きな底流になってもいるのですが、昨日聴こえてきたのはその1楽章でした。

まだ上手に弾けないレッスンの音が、ちょうどこのグールドの目論見と同様の効果を生んでいたというか(笑)

もし昨日の生徒さんが上手に弾ける様になってたら、↑ここでいう「ハリウッドの演奏」みたいで「つまんな」かったのかもしれません(笑)

しかし、昨日は意外な形で、モーツァルトのメッセージを受け取ったのでした。

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