今年の世相を表す漢字として最も応募数の多かった漢字は「絆」だったそうですが、絆という字の語源は「家畜が逃げないように繋ぎとめておく綱」だそうで、まさにうってつけの漢字が選ばれたものですねw・・・とかいう内容でひとのとこのブログのコメ欄を汚してはまた無駄に順調に敵を増やしてる気がするんですけど、このブログもグダグダな記事連投で順調にアクセスを減らしているみたいで、ま、総合的に見て、万事順調な様です(笑)
で、上の「絆」もそうなんですが、本来の成り立ちとは少し乖離した様なイメージで現在は使われているけど、実は表面を少し削ると現在進行形で本質的な意味を十二分に孕んでいるという様なものも多々あるのが漢字(外国語の単語もそうですが)の面白さではないかと思います。
裏を返せば、いかに表面しか見ていないかということもできる気がします。(←マイブーム)
で、amazonからの新着なんですけど(←マイブーム …てか、どんだけストレスw)、
白川静さんに学ぶ 漢字は楽しいという本です。
西洋の哲学とか思想とかの一連のグダグダしたものの最大の特徴として、本当は3行で済むところを分厚い本3冊分とかに過剰包装してあって、ともするとその包装紙の方に論点がすり替わっている場合も多々ある気がするんですけど、その点、漢字は偉いなと思います(笑)
で、「いかに表面しか見ていないかということ」の象徴的な例として、あるいは、その様な社会を表す例として、以下にこの本から3つだけ略しながら引用しておきます。
『正』:「□」(城)に向かって「止」(あし)を進める形で、進軍して相手を征服する意味。相手を力で征服して、こちらの思う様に「ただす」ことが、もともとの意味。
『政』:敵を力で倒し、鞭を使って徴税するのが「政」(まつりごと)。またそれをつかさどる支配者を「正」といった。ちなみに「正義」は「人のふみ行うべき正しい道」という意味ではなくて、もともとの意味は征服した敵を思うように「ただすための支配者の道理」。
『民』:目を刺している形で、視力を失わせることをいう文字。視力を失った人を「民」といい、神への奉仕者とされた。
文字1つの中にある、その成り立ちから含むそれ自身の「真実」が、小難しい本の何冊分以上にも説得力があって圧倒されます。
そして、白川静さんがもしご存命ならば、今年の漢字としての「絆」をどう読まれたことかと、ちょっと思いを馳せてみたくなります。
おっしゃられる通りですね。
某TV番組で漢字の成り立ちみたいなことをやってたんですが、そこを探ってみたら案外面白かったりしますよね~
♪Juriaさん
面白いんですけど、なんかちょっと、禁じられた遊びとかの方向に進みそうな気配もしてます(笑)
帯を見ただけでもなんかこわい予感が(><)(笑)
読んでみたくなりました。
♪朋ちゃん
あ、それ、ほんとに怖い系です(笑)
漢字もですが、ネットで「ことば」の由来をしらべてみても
頑張る:見張る、我を張る
我慢:自惚れ→人に弱みを見せまいと耐え忍ぶ姿
とか、いろいろおもしろいなと思います。