中世

ハイドシェックが曲を付けたヴィヨンの「去年の雪」の詩から始まったグダグダはいろいろな方面に枝分かれしていって、最近では日本の中世史界隈をうろうろしてたりしたんですが、統治者側ではない方から覗いていると不思議とホイジンガの「中世の秋」的なヨーロッパの中世とかなり符合している様な気がして、これは、13世紀のモンゴル帝国を考えるとあながち考えられない話でもない…とひとりで納得して遊んでたんですけど、ひさびさに原点の「去年の雪」の詩をじっくりと考えようと登場人物など背景をいろいろ調べ直そうとしていると、ことごとくまさにぴったりな感じの本があって、著者を見るとホイジンガの「中世の秋」の訳者堀越孝一さんの本だったので、これはということでさっそく注文しました。

この人の本は、前にも書いたかもしれませんが「遊びをせんとや生まれけむ…」の梁塵秘抄をテーマにした「わが梁塵秘抄」とか、そのまんま「わがヴィヨン」とか、かなり視線が重なっていてうれしくなって以前から5〜6冊は入手していたのですが、今回注文した「人間のヨーロッパ中世」はど真ん中なのに何故気付かなかったのかと思いながら届いた本を開いてみると、なんと今年の6月に出たばかりの本でした。

リアルタイムでこういう本が書かれているということ自体が、ボクにとってはとても嬉しいのですが、堀越さんはハイドシェックより3つ年上で、書かれている内容も、ボクが知りたいことが直接ポンポンとまとまって書かれているのではなくて、ハイドシェックとのおしゃべりの様にそのときはなんだかよく分かんないけど(笑)あとでハッ!とする感じの、そんなこともあって、新しくこの本を読めることがとても嬉しいです。

どこかに籠ってじっくりと読みたい本ですが、だいたい、こういうことを書いているときはいっぱいいっぱいなとき…試験中になると部屋を片付ける様なアレで、ほんと、無人島にでも行きたいです(国境近辺じゃないとこで・笑)

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