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モーツァルトのP協24番

magnetさんのブログで知ったのですが、ハイドシェックの新譜が出るそうです。

モーツァルトのピアノ協奏曲24番。

ボクは今までにこの24番について、ハイドシェックの解説(というか雑談的なもの)を2度ほど耳にした記憶があるのですが、その内容がビクターのCDのライナーに書かれているので、3楽章の部分だけ引用させてもらいたいと思います。

第3楽章 アレグレット
 この傑作において、モーツァルトは予言者的になる。フランス革命の3年前に書かれているが、そこには既に硝煙の匂いがする(第3変奏)。それは、拳を振り上げ、『ラ・マルセイエーズ』同様復讐の願望を込めて、声高に歌われる讃歌である。しかしヴェルサイユの人々と同じく、続く変奏は舞踏を続ける・・・・・。しかし実は、革命は進み、すべてを一掃し、世界は渦巻きの中へと引きずり込まれていく・・・・・。

25番の1楽章の中にマルセイエーズに似たフレーズがあって・・・ということはよく知られているみたいですが、この解説の様な24番の解釈は、某藝大指揮科卒の方も初めて聞いた!とか言ってらっしゃったので(笑)、それほどではないみたいですね。

今年になって、Diorのガリアーノが引退させられた茶番劇は、ボクの中ではどうしてもモーツァルトの最晩年に重なるところがあって頭の中で関連させて想像したくなるのですが、その直後に震災があって、それから現在も進行中の政治的な茶番劇を日々目の当たりにしたり、今年はなんだか24番を聴くのにぴったりな気がします。

心より出でしもの、願わくば 再び心に至らんことを!

” Vom Herzen―Möge es wieder zu Herzen gehen “
心より出でしもの、願わくば 再び(人の)心に至らんことを!

ベートーヴェンが荘厳ミサ曲の楽譜のはじめに記した言葉です。

何年も前に、テレビの番組の中で高樹のぶ子さんがこの言葉を引用されていて、その内容だけをずっと憶えていたのですが、今日あらためて調べてみてその内容を確認しました。

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震災後、ハイドシェックはフランス国内外で日本のためのチャリティーコンサートを開いてくれている様で、今朝もポストに「このあいだのチャリティー・コンサートは大成功で、○○○○ユーロも集まったよ!!この次はロワール川の近くの○○という街でこんな内容でやるんだよ!!」という手紙が届いていました。

毎日の報道や情報(…特にエラい人たちの発言や行動)に、人の心はいったいどこへ行ってしまったかと諦念に溺れかけている中で、ベートーヴェンのこの言葉を思い出させてもらいました。

心より感謝。

そういえば、前にも一度引用させていただいた山路さんが、圏内から救出してご自身が保護していらっしゃる子猫【トラ】と【まろ】も、最近めちゃくちゃかわいくて目が離せません(笑)

山路さんの twitpic twitter

しかし、とりあえず、このあいだの「パンセ」の返事も書いていないという時点で人間的にごめんなさい。