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地震

子供の頃から、「この辺りは地盤が古いから、地震が起きてもさほどたいしたことない」という様なことを何度か聞いていて、それは生まれ育った神岡(現 飛騨市)でも高校以来住んでいる富山でも似た様なものだったわけで、それをそのまま鵜呑みにして現在に至っているんですが、NZの地震や2〜3日前の夜中に自分でも体に感じる地震があったので、ちょっとネットを徘徊してみたんですが、

ユーラシアプレートと北米プレートが衝突するまさにその上で寝てる様なもんじゃないですか(笑)

「新潟−神戸歪集中帯」というのの、思いっきりど真ん中でもあります。

近年はGPSによるmm単位の高精度な観測が可能なのだそうですが、

矢印が逆になる境界面が跡津川断層なんだと思いますが、境界面が固着して動きが少なく、そこに歪みが蓄えられているのだろうということを素人ながらに想像します。やっぱり過去には大地震を引き起こす震源にもなっている様です。(A級活断層だそうです)

地震が気になって調べてみたことなどなかったのでいろいろびっくりするんですが、気象庁のホームページを見ると、日本では毎日の様に地震が起きてるんですね。

・・・・・

教訓としては、

・自分は毎日地震の巣の上で生活してる様なものだということを、とりあえずは意識しておく。

・「地層的な年代」の感覚の中に「現在」も含まれているということを、とりあえずは意識しておく。

・まわりの大人の言うことは鵜呑みに信じない。(笑)

・といっても地震対策として何をしたら良いか分からないが、とりあえずいつ死んでもいい様に一生懸命生きる。(笑)

以上、本日の昼休みに思ったことでした。

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(以下、3/21 追記)

この記事を書いた10日後、東北を中心に悪夢の様な大きな地震災害が起こってしまいました。
その後10日経った現在でも、被害の全容が把握しきれず、避難できた被災者の方々にすら援助の手が差し伸べられにくい程の大きな災害になっています。
被災者の方々へのお見舞いを申し上げるとともに、犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

こんなときに他のことを考えているのは不謹慎かもしれませんが、こんなときに以外にはこういうことをまじめに考えない様な気がするので、上記の記事の内容について、もう少し掘り下げて考えておきたいと思います。

(結果的に不安や買い溜めを煽る方向に行きたくはないので、記事の追記として書きます。)

・・・・・・

今回の東北の地震では、断層と断層の間の「固い部分」が破壊されることによってそれらがつながり、結果的に非常に大規模な地震が起こったが、またその結果、今までは固着していて動かなかったプレートが動きやすくなることによって、さらに他の部分と干渉して違う震源の大規模な地震を誘発する可能性もある云々・・・という説明を目にしました。

これは、歴史的にも多分証明されるので、たとえば、上の記事にある「跡津川断層」が動いたのは直近では「安政の飛越地震(1858)」なのですが、「安政の大地震」はわずか数ヶ月〜数年の間隔で「伊賀(1854.6)」「東海(1854.12)」「南海(1854.12)」「江戸(1855.11)」「飛越(1858.4)」の大地震が次々と連鎖する様に起きています。

上の記事を書いてから、記事中にある気象庁のホームページをたびたび見る様になったのですが、たしかに、今回の余震と思われる地震以外にも、各地で地震活動が活発に行われている様な気がします。
(上記サイトの画像は分かりやすいのですが一定期間後はデータ以外削除される様なので、保存していた3/7以降の画像を並べて繋げて動画にアップしてみました。チョサッケン的にごめんなさい。)

話の流れとして「跡津川断層」を中心にいろいろ考えてみるんですが、「安政の飛越地震」の被害を見ると、地震そのものの被害に加えて、今回の津波の被害と同様に、地震で崩れた山の土砂で河川が塞き止められ、それが決壊することによって土石流が発生して広範囲に甚大な災害をもたらした様です。

で、今回の地震災害で最も恐ろしいことのひとつに「原発」があるんですが、じつはこの「跡津川断層」にも爆弾が仕掛けられている様な気がするんですが、

断層の地図とネットの地形図を照らし合わせて見ていると、まさにその断層の窪みを利用した「有峰ダム」、その延長線上・・・安政地震で「日本三大山岳崩壊」に数えられる「鳶山崩れ」を起こした鳶山の稜線を下ったところには黒部ダムがあります。

ウィキペディアの飛越地震の項には、その鳶山崩れのことと同時に、

21世紀初頭の時点で、約2億立方メートルの土砂が立山カルデラ内に残っており、流出してしまうと富山平野が厚さ2メートルの土砂で埋没するという(砂防工事が行われているため、すぐに土砂が流出することはない)。

ということが書いてあって、奇しくも、有峰ダム・黒部ダムの貯水量はそれぞれ222,000,000 m³、199,285,000 m³とあり、「約2億立方メートル」という量が富山平野を2m埋めるだけの土砂の量という試算にたまたま符合するのでなんとなく想像しやすいんですが・・・

(※訂正 ↑「?」と思って計算してみたんですが、(10km四方)×(2m)=200,000,000m³ ですね。富山平野は10km四方よりは確実に広いと思います (3/21)

(※追記(3/22)
とはいうものの、地図上に10km四方(赤い枠線)を当てはめてみると、複合扇状地である富山平野の中の常願寺川由来の部分はほぼ全域をカバー出来そうな面積ではあります・・・

跡津川断層の活動周期は平均で2500年程だそうで、最後の活動がこの安政なので、あと2350年程は大丈夫・・・という前提なのだと思いますが、


3月20日午後9時4分


最新30日間 の震央分布図(Hi-net)

いろんなことを想定しておいても損は無いという様なことを思います。

また、跡津川断層とは関係ないのですが、富山湾の海底まで延びる「富山トラフ」はフォッサマグナの糸魚川静岡構造線の延長であり、一昨年の暮れから、富山を始め北陸の海岸で深海魚が次々と打ち上げられる不思議な現象が確認されている様なので、なんとなく覚えておきたいと思います。

しかし、危機管理云々ということにも増して、我々のエネルギーに依存しきった普段の生活スタイルについて、よくよく考え直さなければならない時が来たと強く実感します。

(4/23 追記
東北地震でのダム決壊:東日本大震災:老朽ダム亀裂で決壊か 死者不明8人 福島

直接的にはまったく関係ありませんが、少し前にネット上でちょっと流行ってた動画を「決壊」のメカニズムの参照として見ると興味深いです。↓

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