前の日記の、ヘンデルの映画音楽の続きです。とりたてて泣きたいわけではありません(笑)
前の日記の「サラバンド」の様に、映画の中で効果的に使われていて耳から離れないヘンデルの曲に「私を泣かせて下さい」というアリアがあります。
声楽とかをやってる方にはおなじみの曲みたいです。
最初の出会いは「あこがれ美しく燃え」という映画の中だったのですが、モーツァルトのピアノ協奏曲21番が印象的な「みじかくも美しく燃え」という映画と同じ監督の作品です。最近ではレンタルビデオ屋さんに行っても見かけないので寂しいです。
次にこの曲と出会ったのは「カストラート」の中で、ちょうどこの曲を歌う場面ではヘンデル自身とのやりとりがあるのですが、ファリネッリ(主人公)の大切な本番中に意地悪して動揺させたつもりが、彼の人生がそのままオーバーラップした様な詞を歌う声のあまりの神々しさに、自分のヅラまで取ってしまうほど狼狽するヘンデルが描かれています。(もうずいぶん前に見たきりでストーリーは実はよく覚えていませんが…)
このシーンは結果的に、自作の曲にも関わらず、演奏者によってそれに生命が与えられて作曲者の意図を超えて昇華する・・・みたいな意味合いも含んでしまっている気もしますが、後世になってからも映画音楽として効果的に使われるという様なこともそれに近いのかな…とも思います。
今調べてたら、「カムイ外伝」という今年の日本の映画の主題歌に、倖田來未さんがこの曲を日本語でアレンジして(Alibveという曲)使われているみたいですね。

感謝 <(__)>