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祝!《ピアノスマイル》 さん

11月3日、ピアノスマイルさんの小松(石川)本社 新ショールームがいよいよオープン!ということで、プレオープンの内覧会にお邪魔してきました。

このあいだの「幸運の6ペンス硬貨」のオーナーさん:スマイリー宮本さん(←知らんけど)のところです。

そもそもは、「なんか、隣の県に変なやつがおるみたいやなぁ」ということで、工房に遊びに来ていただいたのが始まりなんですが、さっそく以前のショールームに飾るためにアップライトをリメイクしていただいたり、出張修理に呼んでいただいたりして、なっちゃん共々お世話になっております。


なっちゃん@ピアノスマイルさんの工房

で、新しいショールームに置くマスコットとして、”幸運の”ベビーグランドの仕事もやらせていただいた訳なんですが、玄関を入ってすぐのところが

いきなり↑こういうことになっていて、おいしいとこをガッツリいただいております。本当に、いつも手土産も無しですみません。

ベビーグランドの方は、今後レストアしていく過程を公開しながら展示される様で、仕上がりがとっても楽しみです。ていうか、外装の仕上がりが遅くなって本当にすみませんでした。

看板の方もガッツリいっていただいている様で、今度は何か持っていきます(笑)

で、ショールームの内容も、このご時世でかなりおいしい品揃えで、ボクがいたわずかな時間の間にも、内覧会にも関わらずお買い上げされていた方がいらっしゃった様なので、かなりオススメな感じのお店です。

正式なオープンは11月3日ですので、今なら「ぴやのや日記を見た」と言えば、かなりスマイリーな感じの対応で「それで?」と言われると思います(←不毛)

株式会社 ピアノスマイル

0761-43-3725

923-0301 石川県小松市矢崎町ネ47 スマイルビル1F

・・・・・

ということで、以下、”幸運の”ベビーグランドピアノ−ピアノスマイル・スペシャルの、外装レストア&リメイクbefore/after画像集です。

まずは全体像。


before


after

木目の感じを浮き出させつつ・・・


before


after

傷の補修痕隠しも含めて、サンバーストなピアノに。有りそうで無さそうな、かなりカッコいい仕上がり…だと思いません?

各部、無数の傷↓

before


after


側板の一部。キクイ虫の入った痕・・・というより食べ残し。新たに作り直します。


フレームのインシュレーターにも。崩壊しそうなのでこれも作り直し。


フレーム・ボルトの錆び。右側が削って磨き直したもの。


同じく、磨き直して防錆処理をした真鍮パーツ。

さすがに古いものだけあって、無数の傷や塗装の劣化だけでなく、害虫や錆に侵されている部分も多く、
普段なら3分で終わる行程に3時間とか3日とかかかっていたり、塗装の方も下地から塗っては研いでを延々を繰り返していたのですが、最後に、ちょうどその前後の頃にかおりちゃんが描いてくれたボクのキャラクターのbefore/after


before


after

ということで、本日も、もうすぐam5:00。

6ペンス硬貨

現在作業中の、英国製の古いベビーグランドピアノ、来月ショールームをオープンされるピアノ屋さんのマスコットになるピアノです。(ピアノ屋さんの詳細は、レストア完成のご報告も兼ねてまた後日ご紹介できればと思っています。(追記:こちらでご紹介))

現地で拝見したときは「汚ったねー」(←いきなり失礼)と思わず口に出しそうになるくらいの、年代相応のボロボロ感が漂っていたのですが、

とりあえずこちらの工房に運んで分解作業を開始しました。

さて、とりあえずフレームを降ろして・・・と思い、よくよく観察を始めると・・・ボディーがフレームに被っていて、ボディーを一部切開しなければ抜けないという事実が判明 (T_T)

いきなり大手術っぽい展開になりつつ、納期も限られているので、ここでふて寝するわけにもいかず、作業を進めます。

なんとかフレームを抜いて、軽く掃除をしていると、ボディーとフレームの間に何やら挟まっていた物が・・・

普段、こういうときには、だいたいヘアピンとかおはじきとか10円玉とかなんですが、さすが英国製のビンテージものということで、古いイギリスのコインが出てきました。

先日、作業の途中経過を見つつ、仕上げの詳細を打ち合わせるために工房に来てくれたオーナーさんに、早速「お宝が出てきましたよ!」とコインを渡したんですが、すごく喜んでくれて、「よーし!じゃぁ、これ、額縁に入れて一緒に展示するわ!」というお話になって、めでたしめでたしな感じになりました。

が、その後、さらに何となく気になって調べていたら、この「6ペンス硬貨」というコインには特別な意味があって、イギリスでは古くから幸運を呼ぶコインとして、お嫁さんの靴の中に入れたり、クリスマス・プディングの中に入れたり、第二次大戦中は空軍のラッキー・チャームとして、メダルリボンの裏に縫いつけられたりしていたということがわかりました。

そう言われてみると、普通に使っていてピアノの中にコインを落としたにしては、少し不自然なところから出てきた気もするので、これはもしかして、このピアノを作った職人さんがピアノを出荷するとき、丹精込めて作ったピアノを、娘をお嫁さんに出す様な気持ちで「幸せになれよ!」と忍ばせたものかもしれない・・・とか妄想がふくらんで、職人さんが入れたにせよ偶然入ったにせよ、どちらにしてもこれはますます頑張らなきゃ!と思うのでした。

ということで、その後は、例によってドキドキしながら、さっそく花嫁衣装を脱がせにかかります だいぶ傷んだ塗装を剥がしていきます。

・・・

「わーぉ!」

やっぱり、脱いだらスゴいですw

きれいなローズウッドの木目が出てきました。

ローズウッドというだけあって、ほんのりと優しい甘い香りがします。

ツキ板も、現代のピアノでは考えられない厚みがあり、棚板周りなんかはツキ板というより「板」が貼ってあります。(現在ではワシントン条約の絶滅危惧種に指定されているくらいなので、かなり有り得ない感じです。)

作業自体は強い薬品を使ってちまちまとやる根気系の作業なのですが、露わになる木肌の美しさについつい没頭してしまいます。

かつての花嫁衣装をすべて剥ぎ取った後は・・・乞うご期待!(というか、まだここまでしか作業してない)

ということで、話は「ドレミピアノ工房」編に続きます。

なんとか強引にオープンに間に合わせた「ドレミピアノ工房」の展示スペースですが、その後も毎日少しずつ進化を続けています。

出窓担当(←知らんけど)のひろみちゃんも期待どおりの展開で、ひろみちゃんワールドが日に日に増殖している模様です。生徒さんやお母さんの人気絶大です。

かおり画伯の絵は、普通にギャラリーっぽく展示。さりげに値札を付けておきたくなる感じです。

ひろみちゃんとかおりちゃんのコラボレートw

ていうか、今日たまたま二人とも、教室に飾ろうかと思って持ってきたけど何だか合わないと思って迷っていた「りんご」を一緒に並べてみたら、とってもかっこいいんですが。

どんだけ気が合うんよって話です。

せっかくなので、

「わ〜♪かわいい〜♪わ〜い♪わ〜い♪」

といって、変なダンスを踊る二人を背景に撮ってみた。の図。

後は・・・肝心のピアノを何とかせねば。って話ですよね。

ですよね。ですよね。

ということで、今日はかろうじて、現在 am 3:30。